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フィリピンで運転 [番外編]

3年前のある日、会社の上司から言われた。
『通勤の時くらい自分で運転してきてよ、経費削減したいから』

突然目の前が暗くなった。
(フィリピンで運転、フィリピンで運転、フィリピンで.................)

頭の中を、ジープニーとかトライしクルとか、暴走バスとかが、走馬灯のようにグルグル回り始めた。
『け けっ 決定ですか?』
思わず声がうわずった。

『社長がねえ、そう云ってんのよ、会社の車は使っていいからさ』

考える余地など無い。
さっそく家に帰って日本の車の免許を探した。
あった!、がしかし、有効期限が..................。
切れていた。

通常日本の免許から、フィリピンの免許に切り替える場合、大使館に行き、日本の免許の翻訳証明を貰い、それをLTOに持って行って手続きを行う。
ケソンシティにある、LTOのメインオフィスに行けば即日交付だ。

だが私の日本の免許は有効期限切れ..........。
大使館に、翻訳証明をお願いできるのは、現役の免許証だけだ。
期限切れはお断り、との冷たいお返事。

日本に帰った時に、更新の手続きをしておけば良かったのに..........、と思っても後の祭り。
この更新の為だけに、日本に帰るのも馬鹿らしい。

『えーい、ままよ』、とばかりに会社のドライバーを連れて、ケソン市のLTOに行った。
『こうなりやローカル免許を自力で取るのみだ』

勇んで行ったのはいいが、渋滞に引っかかり到着は午後2時。
サマータイムとかで、朝6時から午後2時までが受け付け時間とかで、既にクローズ。
まったく役所って奴は!!

次の日にまた出直し、やっとSTUDENT PERMITをゲット。
これは、日本でいう仮免だ。

申し込み用紙に、ACR(外国人登録証)のオリジナルをちょっと見せるだけで簡単に取れる。

これで一ヶ月間、フィリピンのプロフェッショナル免許を持っている奴が、隣に座ってくれていれば、公道を運転できる。
別に一ヶ月でなくても、六ヶ月間は有効期限はあるのだが、そんなにはいらないので、一ヶ月後再びLTOへ!!

ところが行ってみてびっくり。

フィリピンでは本免取得の前にDRUG TEST(薬物検査)と視力や内科検診を行う。
たいていは各LTOの近くに開業している。
DRUG TESTをしている時に、同行していた会社の運転手がひそひそ声でつぶやいた。

『Sir、何か筆記テストがあるって、ここの人が言ってるよ。』
『何!お前が免許を取った時にもそんなものあったのか?』、と聞くと
『私が取った10年前はそんなのなかったです』
『そうだろう、多分お金ほしさに、デタラメでも言ってんだろう』

私は全く信じずに、DRUG TESTが終わると、真っ直ぐにLTOに向かった。

手続きを済ましている間に、どこからとも無く、女のすすり泣く声が聞こえてきた。
どうやら、後ろの方から聞こえてくるので、耳を済ませて聞いていると、2人の女の子がいて、
一人がもう一人の女の子の肩をさすりながら、慰めているのだった。

『もう、泣かないで、仕方ないよ、テストに落ちちゃったんだから、又頑張ればいいじゃん』
と言っている様子。
『えー私もう4回目よ。まるまる一年掛かって、まだ取れないのよ』
それを聞いてた私。
『げげ!、筆記テストがあるってマジか?』
と思って隣にいた、兄ちゃんに聞くとどうも本当らしい。

しかもノンプロフェッショナルの免許で、40文中30文正解、プロフェッショナルで60文中50文、
正解しないと免許が貰えないらしい。
もし落っこちると、一ヶ月たたないと、再試験も受けることが出来ない。

『あーしまった』と思ってもあとの祭り。
日本の免許の期限切れを悔やんだが仕方がない。

とうとう自分の試験の順番がやって来た。
100人くらいと一緒に受験、プロフェッショナルもノンプロも会場は一緒だ。
受け付けで、係りの女の人に聞かれた。

『日本人?』
『そうだ』、と私が英語で答えると、黙って英語の問題集をくれた。
『ちょっと待って』
と、私が言う。
『問題集は英語だけか、日本語は無いのか?』、というと当たり前だという顔をして
『問題集は英語とタガログ語しかありません』
彼女はそっけなく答えた。

『じゃあタガログをくれ』というと、キョトンとした顔をして黙って他の人を呼びに言った。
しばらくしてから、彼女が、一人の女の試験官を連れて帰ってきた。

『この人がタガログで、試験を受けると言うんです。』
彼女が私の顔を指差しながら言った。

すると女試験官はおもむろに顔を私の方へ向け
『あなたが、タガログで試験を受けるというなら、先ずあなたが本当に、タガログを理解出来るのかを、テストします。』
(なに!そんなん関係ないだろ)、と心で思ったが、
『シゲ!(どうぞ)』、とタガログで答えてしまった。

彼女はタガログでこう質問した。
『運転していて疲れた時、あなたはどうしますか?』
三択の問題だ。
『A、休憩して疲れをとる』
『B,スピードを落としてゆっくり走る。』
『C,そのまま、スピードを上げて早く目的地に着く』

私はほくそえんで答えた。

『Aだ』

日本では常識だよ。

彼女はびっくりした表情で、その理由を求めた。

『疲れた時は運転を休めて、休憩を取るのは当たり前だ。事故を起こしたら大変だ』
私がこう答えると、『大正解!すばらしい』、彼女は思わず拍手を始めた。

つられたように、回りの受験者達も、『オー』とばかりに、私に拍手を送ってきた。

これには私はさすがに照れてしまったが、何にしろタガログでテストを受けられると、認めて貰えたのは素直にうれしかった。

試験官に、『日本人で、タガログ語で試験を受ける人は、初めてだ』
と、言われたがそれも当然だ。
皆、日本の免許から、こちらの免許に切り替えているから本当に珍しいに違いない。

私は、英語よりタガログの方が得意だった。
会社でも、会議の時以外は、タガログで通している。

回りの連中は『えー答えはCじゃあないの?』、と言っている。
フィリピン人にしてみれば、難問だったみたいだ。

さすがに本能で、運転しているだけのことはある。
この問題は、実際の試験にも載っていたので、答えがわかって他の連中は得した筈だ。

その後試験は無事に終わった。

さて2時間後、いよいよ合格者の発表だ。
アナウンスの声が、聞こえてきた。
おっと、私の名前が一番最初に、聞こえた。
後、もう一人の名前。
その後、アナウンスはなかった。

受かったのは、私を含めて、たった二人だけだった。

又後ろから、すすり泣きの声が、聞こえてきた。
今度は男の声だ。
どうやらジープニーの運転手のようだが、私の会社の運転手が、話を聞いてやっている。

運転手が帰ってきて言うには、彼(ジープニーのドライバー)は、ノンプロからプロフェッショナルの免許に、切り変えるために、今回で4回目の試験を受けたのだが、又滑ってしまった。

プロフェッショナルの免許がないと、ジープニーは運転出来ないので、もはや4ヶ月間の失業ということになる。

目に涙が浮かんでいるのを見て、心から可哀相にと思ったが、テキストブックなどが、ナショナルブックストアなどに、売っているのに、何故勉強してこないのだろう、とも思ってしまった。

100人中2人しか合格しなかったのには、嬉しいより恐ろしさの方が先に思い浮かんだ。

昔は筆記試験などなく、簡単な操作の実地試験だけで、合格してたそうだ。
と、いうことは、現在においても、この国の人はルールを知らないのだから、昔免許を取った人はもっと知らない、ということになろう。

これでこの国のあの運転にはうなずけた。

マナーが悪いのではない。
ルールを知らないだけなのだ。

試験の問題の中で『走行中、対向車が、ハイビームにして眩しかった時、あなたならどうしますか?』、とあった。

三択で、
A、そのままスピードを上げて対向車を早くやり過ごす。
B、相手に気が付かせるため、対抗して自分もハイビームにする。
C,右斜め下方向に視線を移し(左車線の為)運転する。

当然、答えはCだが、終わった後、他の人に聞くとほとんどBと答えた。

『やられたらやり返す』、というのは、キリスト教の教えには無い筈だが、フィリピンの国民性なのだろうか?

試験の問題は、総じて難しいものではなく、殆んど常識問題なのだが、答えられない人が多いのには、正直恐ろしかった。

ちなみに、私の、日本の運転免許証は、去年日本に帰った時に、逆に『外免切り替え』、を使い日本の免許に切り替えた。

方法は、フィリピンの免許をJAF(フィリピンでは、日本大使館が翻訳証明をするが、日本ではJAF)
に持っていき、翻訳証明を取って、最寄の警察署、もしくは運転免許センターに行き、切り替えを申請する。

但し、パスポートなどで、更新時に出国していたことを証明できれば、何年経とうが、筆記試験のみで、再交付が可能である。(注、警察に免許の記録が残っている場合のみ)

私の場合、フィリピンでパスポートの更新をしていた為、古いパスポートを、フィリピンの自宅に置いたままだったので、仕方なく外免切り替えにした。

でも、結果その方が試験を受けなくて良かったかもしれない。
道路交通法が、昔と大分、変わっているので、落っこちでもしたら大変だった。

フィリピンの運転免許は今年、始めての更新を、間もなく迎えようとしている。

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本能の開放 [番外編]

日本人がこの国で運転する場合、最も肝心なことが一つある。

それは、「フィリピンでは、交通ルールが守られている」、ということを、期待してはならないことだ。
「ルールは、自分は知っているが、他の人は皆知らない」、と思い込んで運転するのが一番良い。

日本では、「だろう運転」ではなく、「かもしれない運転」を奨励している。

例えば、走行中、見通しの悪い交差点などで、「飛び出しは、大丈夫だろう」、と思い込んで運転するより、「飛び出してくるかもしれない」、と考えて運転しなければいけないと、自動車学校などで、教えられる。

しかし、この国ではそれも通用しない。
甘すぎる。

フィリピンでは、人であろうが、車であろうが、『必ず飛び出してくる』、と確信しながら、運転しなければならない!

割り込みも同様である。
ほんの少しのスペースがあれば、必ず割り込んでくる。

必ずだ!!

そう思い込んで運転しなければ、あまりに危険すぎる。

日本人の感覚で、車間距離を開けて走行するのは、返って危険だ。
急に割り込まれて、あわててブレーキを踏まなければならないことが多いのだ。

そうなると、後ろの車に衝突されてしまう。

自分がルールを守ることに固執する人は、事故につながるし、日本の時と同じように、譲ってもらうのを期待していると、何時までたっても割り込めず、目的地に到着しない。

『フィリピン人は本能で運転する』、と前回述べた。
飛び出したいと思えば、飛び出すし、割り込みたいと思えば、割り込んでくる。

「ルール」もそうだが、それ以上に『本能』で運転している為、渋滞になると収拾がつかなくなる。

2車線が3車線になるのは、まだ可愛い。
2車線が、一気に5車線位になるのは、驚きだ。
こ憂いう渋滞は、パサイからクバオまでの、EDZA通りなどに特に多い。

この国で運転している日本人は、EDZA通りを通行することに、、かなり恐怖を覚えるようだ。
従って、「EDZA通りを制する者は、フィリピン全土を運転出来る」、と言える。

それが過言で無いほど、ひどい交通マナーだが、日本人がここで運転するのに、たった一つコツがある。
それは、運転する時だけでいいから、自分の本能を開放する事だ。

『自分の本能を開放することが、唯一ここで通用する運転マナーだ』
などと言うと、『なにを馬鹿な』、と言われるかもしれない。

しかし、きれい事を言っていると、命にかかわる。

私は、何も皆さんに、フィリピン人と同じように、飛び出しや割り込みなどの、無謀運転をしろと言っているのではない!

人間には危険予知の、本能がある。

全身から本能を開放して、危険予知のアンテナの感度を上げながら、運転をした方が、いいということだ。

日本では最近、GPSを利用して、自分の車に人が近づくと警報が鳴ったり、車間距離が狭まってきた時も警報がなって知らせるシステムが、開発されてきている。

いわゆるハイテクだが、常識とルールを知らない、フィリピンでは全然役に立たない。

法律や常識、ハイテクに守られて暮らしてきた日本人に、『いきなり本能をだせ』、というのは乱暴で、理解に苦しむだろうが、、こと車の運転に限っては、『必要悪』、と私は考えている。

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DSL復活 [番外編]

DSL

復活

しました。

とうとう、繋がっています。

これから、皆さんのブログも全て、目を通すことが、出来ます。

感謝!

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です!!!!!!!

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今回の雨 [番外編]

今日は出社時間が、朝10時と、いつもの5時から5時半の出社を大幅に遅れてしまった。
原因は、今回の雨である。

太平洋で発生して台湾に向かった台風6号と7号は、フィリピンをかすめもしなかったが、季節風を呼び込んで長雨になり、水不足で悩めるマニラ首都圏に、思わぬ恩恵をもたらした。

その恩恵は良かったのだが、見返りが大変だった。
各地で水溜りの大型なのが出来て、ちょっとした洪水のようになり、あちこちで渋滞の被害を、呈し始めたのである。

私の勤務地も例外ではなく、特に会社から1km離れた1本道には、他に迂回路もなく、ちょっとした雨でも、大きな水溜りが出来る、魔のポイントと云っていい場所がある。

今回の不幸は、そこで起こった。
地元の人間も恐れをなすというその場所は、ひどい時には、腰以上の高さにまで水が溜まる時があり、ジープニーの運転手でさえ、時に引き返すことがあるという、難所中の難所なのだ。

帰宅途中であった私は、いつものように自分で運転をして、そこを通ろうとしたのだが、前の車がえらく支えているのが目に入った。
見ると全て、ジープやトラックばかりで、私のような普通車はいない。

彼らとて、タイヤのありかの確認など出来ないくらいの水量の中を、のろのろと走っている。
その川のような状態を見ると、私も相当臆してしまったのだが、私より先に帰った同僚もそこを通った筈なので、まあ何とかなるさと思って、先に進んでしまったのが間違いのもとだった。

思ったよりも、ずっと深い!
私は身長が175cmあるのだが、その私の、腰の線位までは水があるような気がする。

やばい、と思った時にはもう遅かった。
水溜りは何とか抜けたのだが、しばらく走ると、黄色いエンジンのトラブルを示す警告ランプがついたと思うと、車がピタっと止まってしまった。

あーやらかした!、そう思ったのだが、エンジンが止まってしばらくして又始動さすと、ちゃんと又掛かるではないか!

ふ〜良かった、と胸を撫で下ろし、再び走ってみたのだが、3kmくらい行くと、再び警告ランプが点灯して止まってしまう。
家までの15kmを、計6回走っては止まり、走っては止まりを繰り返して、ようやくたどり着いた。

思わぬ所で急に止まってしまうので、後続の車にも多大な迷惑を掛けてしまったのだが、(なーに、多分どこかが濡れて調子が悪くなっただけで、乾いたら直るさ)、と簡単に考えていたので、そのまま放っておいて昨日は寝てしまった。

朝起きてエンジンを回してみても、順調に動くのでこれで安心と思ったのも束の間、3kmくらい走ると、やはり止まってしまうではないか。
今朝の5時頃の話なので当然ではあるが、修理屋など開いているはずも無い。
とりあえず、騙し騙し行きつけの修理屋の前まで運び、8時の開店を待って見て貰った。

出勤してきた店員に見て貰うと、原因は車をコントロールしているコンピュータの制御ボックスに水が入り、一時的に制御不能になって、停止してしまうというものであった。
修理方法は、エンジンが止まった状態で、バッテリーの片方だけをはずし、制御ボックスをリセットするだけで完了!!

ロードテストをしてみたが、嘘のように何事も無くすいすいと走る。
プラグ類も、念のため外して掃除して貰ったが、これで請求金額たったの100ペソ!

それだけで済んで良かったようなものだが、スピードを出していて急に止まられでもしたら、追突されて命に関わるようなことが、起こらないとも限らない。

安全管理の重要さを、改めて感じてしまった。
これからは無理をせず、こういう場合は諦めて、今後は公共交通機関を利用することにしよう。

しかし、今回のこのトラブルで、コンピーユーター制御ボックスなど無い、超簡単構造のジープニーこそ、この国の道路事情に、最も即した乗り物であることを、改めて認識させられた一日になった。

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近所の日本人 [番外編]

昨日マシンオペレーターのSに呼び止められた。
私に相談があるという。
聞くと、何でも彼の家のある住宅地の近所に住んでいる、日本人のことらしいい。

ことの発端とは、こうだ。
Sの話によると、彼の家の3軒先に住んでいるというその日本人は、自分の家は持ち家らしいのだが、近所にもう一軒家を借り、改装してインターネットカフェを始めたらしい。

改装したのはいいのだが、改装に掛かった費用は、月々の家賃から分割して引きましょう、という契約を大家さんと結んだらしい。

ところが、改装が完成したにも拘わらず、大家が家賃の割引を認めないらしい。
それを聞いたSは、義憤に駆られて私に相談してきたと云う訳だ。

良くある話だ、と私は思ったのだが、金額を聞いて驚いた。
月々の家賃と言うのが、2000ペソ、改装に掛かった費用が5000ペソ、毎月で割って500ペソx10ヶ月間ほど、家賃を棒引きすると言う話だったらしい。

金額の低さにはちょっと吃驚したが、Sは大真面目だ。
金銭の問題ではないと言うのだ。

私は、聞いてて嬉しくなったが、さてどうしたものか!?
契約書とか見せて貰ったのか、と聞いてみたが、確認はしていないという。

それではどうにもならないから、まず契約書を見せて貰ってから交渉するしかない、と言うと本人も、それでは早速今晩にでも行って来る、と言って嬉しそうな顔をした。

彼は、日本でも何年か仕事をしたことがあるので、日本語は流暢に喋ることが出来る。
一方日本人の方は、英語もタガログ語もあまり上手く喋れないらしい。

さあ、この話はどうなるのか、続きが分かればまた報告したい!

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その後の報告 [番外編]

新・鉄じいがゆくは、1日だけお休みを頂いて、明日から再開させて頂こうと思っているのだが、今日は、先日記事にした件の、結果報告をしておきたい。

先ず、会社での出来事で、私の直属のスタッフであるPCDのCと、QCのNとの喧嘩の件であるが、一夜明けると、あっさりと和解してしまっていた。

いささか拍子抜けのように感じたのであるが、会社の内部で、何時までも長い喧嘩は、お互いにまずいと思ったのかもしれない。
担当マネージャーの手を煩わすこともなく、どちらともなくお互いに謝って、仲直りをしたらしい。

こういうケースは、珍しいと言っていいかも知れない。
一般的に、プライドの高いフィリピン人同士の喧嘩の場合、とり返しの付かない事件に発展しかねないことも多く、そうでない場合でも、お互いにその日から口を聞かなくなるケースもよくある。

鉄じいシリーズによく登場するダンにも、同じバクラーランのなかで、もう7年以上も口を聞いていない、そういう敵?がいる。
彼らの喧嘩のきっかけは、本当に些細なことなのであるが、仲直りしようにも、プライドが邪魔をしていて、未だに出来ないでいるのだ。

喧嘩をしてそうなるのはいいのだが、私にとって困ることが一つある。
二人共私にとって、「パレ」の関係なのだ。
家も近所で、しょっちゅう顔を合わすし、両方にも挨拶をしなくてはいけないので、気を使ってしまう。

一番困ることは何と言っても、フェスタの時など、両方から御呼びが掛かることであろう。
こういう場合はわざと用事をつくり、誘いを避けてしまうに限る。
下手に関わり合うと、いらない恨みまで買ってしまいそうに思えるからだ。

しかし他のパレ連中は、あまり気にも留めずに、両方に上手に付き合っているようだが、日本人である自分には、そういう器用な芸当が出来そうにもないので、そんな小さなことも、頭の痛い問題のように思えてくる。

まあ、私が今は田舎に引っ越してしまっているので、そういう煩わしさからは、開放されてはいるのだが、この辺も、私が長くこの国にいるとはいえ、フィリピン人との付き合いを考える上で、自分自身が、異国の人だと実感させられる一コマの情景といっていい。

あと一つ、マシンオペレーターのSが訴えてきたSの近所の日本人の件であるが、契約書に記載はなかったものの、Sがその方の大家の家に出向いて話をして、改装費は月々の家賃から、引くことを了承させたそうである。
Sが得意そうに話をするのをみて、私もほっとした。

日本人とフィリピン人、分かり合うようで分かり合えない。
その逆の場合もしかりだが、相互理解の道はまだまだ遠く、もしかしたら永遠のテーマと言うことに、なるのかも知れない。

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お詫び! [番外編]

現在、FC2 BLOGのトラブルで、コメントを書いたのに、反映されないという問題が起きています。

数名の方から、ご指摘を受けましたが、該当者の皆様には、私からも、お詫び、申し上げます!!

それから、仕事上で、予想外の問題が起きた為、9/4からの更新を、暫く休ませて頂きます。

重ねて、お詫び致します!

早期再開を目指しますので、今しばらくお待ちください!!


更新無しのお詫び [番外編]

誠に恐れ入りますが、本日より、 数日間、更新をお休み致します! 何とぞ、ご了承下さい。 尚、早期再開に向けて、 努力を致しますので、 今しばらくお待ちください!!


引越ししました! [番外編]

 引越ししました!

 『鉄じいがゆく』は、来週月曜日から、

UPします!

もう少し、お待ちください!!

 


本日は更新がありません! [番外編]

So_netのメンテナンスで、日本時間朝8時まで、更新が出来なかったので、
本日の更新は、やむを得ず、お休みに致します。
明日の更新を、是非お待ちくださいますよう、お願い申し上げます!!


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