幕末ピンパブ物語 呂宋編 第三回 [フィクション]
とろ吉は、馬造を呼び出して、酒を持って来させた。
最初は三人でちびちび飲んでいたが、段々と酒が入ってくると、気が大きくなってきたのか、大橋が、『馬~、もっと持ってこいや~』、と騒ぎ始めた。
最初の小さな盃も、段々と容器が大きくなり、今では大きな桶で一気飲みをし始めた3人である。
『大虎の兄貴、大丈夫っすかねえこんなに飲んで?、艦長に見つかりでもしたら・・・』
馬造が不安そうな顔をして、大橋の顔を覗き込んだ。
『馬鹿野郎てめえ、俺に忠告するなんざあ百年早えや、おいとろ吉よ、こいつを埋めろ!』
大橋は、大声で馬造に向かって怒鳴った後、酔って目が座った顔を、ぎょろりととろ吉に向けた。
『あ、あ、兄貴、ここには土はありませんぜ、埋められません。』
『じゃあ、海にでも放り込め・・・』
『ひえええ~』
馬造は、悲鳴を上げながら立ち上がって逃げ出した。
本気で、海に叩き込まれでもしたら、溜まろうはずはない。
虎造の目は完全に逝っていて、本当にやりかねないのだ。
大橋は、馬造が逃げたので、とうとう怒気を発した。
『とろ吉い、早く追い掛けて、馬造を引っ括って来~い!』
こう言われると、とろ吉も大橋には逆らえない。
大きい身体をむくっと立ち上げて、馬造を追い掛けた始めた。
『ぐおらあぁぁぁぁぁ~』
馬造は、必死で逃げたが狭い船内のことである。
直ぐに捕まった。
が・・・・、馬造が大声で喚いていたので、眠っていた人々が、わらわらと起きてきた。
お欄が見て、悲鳴を上げる。
鴨野が直ぐに、すっ飛んできた。
とろ吉は、これはやばいと思い、直ぐに手を離してその場を逃げ出そうとした。
その時である。
完全に酔った大橋が、はちまき姿で皆の前に姿を現した。
まるで、ゴジラか大魔神の登場のごとく、『ぐわおー』と叫びながらであった。
手には、どぶろくの樽を下げている。
『馬は、どこじゃー!』
目が、完全に血走っている。
完全にキレているようだ。
鴨野はそれを見て、何やら説得を試みたが、聞く様子も見せない。
こう平が、酒を取り上げようとして、跳ね飛ばされた。
駆け寄って、泣きじゃくる弁当。
萬久は、縄を持って捕獲しようとしたが、縄をちぎられて敢え無く敗退。
もう、誰も為す術がなかった。
その時である。
(これはわしが調理長になる千載一遇の好機じゃ、今のうちに・・・)
そう思って、自分の懐から、妙な液体を取り出した男がいる。
松五郎であった。
松五郎は、倉庫に行って酒を取ってくると、その中に、その妙な液体を全部入れた。
そうして、それを大橋に勧めたのである。
何も知らない大橋は、それを全部、一息で空けてしまった。
5分後、大虎はそこで、へたり込むようにして眠ってしまったのである。
続く・・・
最初は三人でちびちび飲んでいたが、段々と酒が入ってくると、気が大きくなってきたのか、大橋が、『馬~、もっと持ってこいや~』、と騒ぎ始めた。
最初の小さな盃も、段々と容器が大きくなり、今では大きな桶で一気飲みをし始めた3人である。
『大虎の兄貴、大丈夫っすかねえこんなに飲んで?、艦長に見つかりでもしたら・・・』
馬造が不安そうな顔をして、大橋の顔を覗き込んだ。
『馬鹿野郎てめえ、俺に忠告するなんざあ百年早えや、おいとろ吉よ、こいつを埋めろ!』
大橋は、大声で馬造に向かって怒鳴った後、酔って目が座った顔を、ぎょろりととろ吉に向けた。
『あ、あ、兄貴、ここには土はありませんぜ、埋められません。』
『じゃあ、海にでも放り込め・・・』
『ひえええ~』
馬造は、悲鳴を上げながら立ち上がって逃げ出した。
本気で、海に叩き込まれでもしたら、溜まろうはずはない。
虎造の目は完全に逝っていて、本当にやりかねないのだ。
大橋は、馬造が逃げたので、とうとう怒気を発した。
『とろ吉い、早く追い掛けて、馬造を引っ括って来~い!』
こう言われると、とろ吉も大橋には逆らえない。
大きい身体をむくっと立ち上げて、馬造を追い掛けた始めた。
『ぐおらあぁぁぁぁぁ~』
馬造は、必死で逃げたが狭い船内のことである。
直ぐに捕まった。
が・・・・、馬造が大声で喚いていたので、眠っていた人々が、わらわらと起きてきた。
お欄が見て、悲鳴を上げる。
鴨野が直ぐに、すっ飛んできた。
とろ吉は、これはやばいと思い、直ぐに手を離してその場を逃げ出そうとした。
その時である。
完全に酔った大橋が、はちまき姿で皆の前に姿を現した。
まるで、ゴジラか大魔神の登場のごとく、『ぐわおー』と叫びながらであった。
手には、どぶろくの樽を下げている。
『馬は、どこじゃー!』
目が、完全に血走っている。
完全にキレているようだ。
鴨野はそれを見て、何やら説得を試みたが、聞く様子も見せない。
こう平が、酒を取り上げようとして、跳ね飛ばされた。
駆け寄って、泣きじゃくる弁当。
萬久は、縄を持って捕獲しようとしたが、縄をちぎられて敢え無く敗退。
もう、誰も為す術がなかった。
その時である。
(これはわしが調理長になる千載一遇の好機じゃ、今のうちに・・・)
そう思って、自分の懐から、妙な液体を取り出した男がいる。
松五郎であった。
松五郎は、倉庫に行って酒を取ってくると、その中に、その妙な液体を全部入れた。
そうして、それを大橋に勧めたのである。
何も知らない大橋は、それを全部、一息で空けてしまった。
5分後、大虎はそこで、へたり込むようにして眠ってしまったのである。
続く・・・
2010-01-23 08:00
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コメント(16)
トラックバック(0)
あーあーあー
とうとうやってしまったか・・・爆
by (´ρ`) (2010-01-23 11:48)
松さんはご禁制の南蛮渡来の秘薬を持っていたのですかな?
液体だから推測できない・・?
とりあえず眠り込んだ大虎ですね・・・(笑
by kamono (2010-01-23 12:32)
とろ吉さん
なるべくしてなりました。!(笑)
後の結果は?
明日をお楽しみに!!!
・・・て、楽しみじゃないか?(爆)
by moimoi (2010-01-23 13:00)
鴨野さん
伊賀者ですから、自分で調合したのでしょう。(笑)
河豚の毒だったりして・・・
眠ったまま、起きるのか心配です!(爆)
by moimoi (2010-01-23 13:06)
なるほどね~
実物の大橋さんも酔うとこのように逝ってしまうのでしょうか?
私と飲んだときはこんな様子ではなかったのですが・・・
あの体で暴れられた日には薬でもないと何ともなりませんよね?(爆
by 萬久 (2010-01-23 13:31)
松の液体は今後イロエロに使えそうですな(爆
by shiNji (2010-01-23 17:50)
液体なんですね(笑)
てっきり100㎎と書いて有るかと・・・。(爆)
逆に元気になっちゃうかぁ~(>_<)
by こう平 (2010-01-23 18:00)
あのね・・・・松五郎のせいで本日酷い目にあってたのに眠らされたの?
いいけどさ(涙)
疲れて今帰宅したところですは。
最近はやせたのですけどね。
by 大橋虎造 (2010-01-24 02:50)
萬久さん
大暴れするのを見たこと無い方は、ラッキーです!(笑)
>あの体で暴れられた日には薬でもないと・・・
まあ、飲む量が半端ではないですから、押さえる方も大変です。
鉄じいに対する私、大虎に対するとろ吉、馬造でしょうか?(爆)
by moimoi (2010-01-24 07:37)
馬を虐待する神事屋さん
>松の液体は今後イロエロに使えそうですな(爆
え~、悪用はいけませんよ、悪用は・・・(爆)
by moimoi (2010-01-24 07:48)
こう平どん
その内にそういう話も出てくるかもね。
今は、ノーコメント・・・(アヒャヒャ)
by moimoi (2010-01-24 07:53)
大橋さん
約束は、屁とも思ってないからなあ・・・彼は(溜息)
まあ、たっぷりと寝て下さいな!
眠り薬は、本日は必要なさそうですな!(爆)
PS:本日の昼食探検隊はどうするの?
by moimoi (2010-01-24 07:55)
昨日の舌の根も乾かぬ内に
by 馬造 (2010-01-24 13:16)
y
by 馬造 (2010-01-24 13:17)
↑
つづき 仕事が忙しくて入れていませんでした(大嘘
本当に御免なさい。
でも師匠はやさしいだから許してくれますよね?
by NO NAME (2010-01-24 13:20)
馬造さん
今回だけは、許してあげます!
だってもう、更新したもの!(笑)
・・・て、何回入れてんの?(爆)
by moimoi (2010-01-24 14:02)